RICOH GR IIIxは、24.2MPのAPS-C CMOSセンサーと新設計の26.1mm f/2.8レンズ（35mm換算で40mm）を搭載した高性能コンパクトカメラです。
ポケットに収まるサイズながら、優れた画質と携帯性を兼ね備え、スナップ撮影に最適です。
3軸手ブレ補正やハイブリッドAFシステムにより、安定した高品質な画像を提供します。
Bluetooth LEとWi-Fiを利用した簡単なファイル転送が可能で、3インチのタッチスクリーンLCDを搭載しています。
フルHD 1080/60pのビデオ録画もサポートし、日常のスナップショットからストリートフォトグラフィーまで幅広く対応します
デザインと携帯性
ポケットに収まるコンパクトなデザインと高い携帯性を誇るデジタルカメラです。
サイズは約109.4mm（幅）×61.9mm（高さ）×35.2mm（奥行き）で、重量はバッテリーとSDカードを含めて約262gと非常に軽量。
このカメラは、ストリートフォトグラフィーや日常のスナップ撮影に最適で、持ち運びやすさを重視した設計が特徴です。
高級感のあるデザインで、滑らかな表面処理としっかりとしたグリップ感を提供します。
また、レンズバリアが内蔵されているため、ポケットに入れてもレンズが傷つく心配がなく、安心して持ち運ぶことができます。
全体的に、RICOH GR IIIxは高性能と携帯性を両立させたデザインが魅力のカメラです。
画質とパフォーマンス
24.2MPのAPS-C CMOSセンサーとGR Engine 6プロセッサを搭載し、優れた画質を提供します。
新設計の26.1mm f/2.8レンズ（35mm換算で40mm）は、シャープな画像と美しいボケを実現し、特にマクロモードでは最小焦点距離が0.12mまで近づけるため、細部まで鮮明なクローズアップ撮影が可能です。
高感度ISO 100-102,400に対応し、ISO 6,400までの画像はノイズが少なく、ISO 25,600でも許容範囲内の結果を得られます。
3軸手ブレ補正システムにより、1/10秒や1/4秒の低速シャッターでも手持ちでシャープな画像を撮影できます。
JPEGとRAW（DNG）形式での記録が可能で、JPEGはカメラ内の色プロファイルが豊富で、RAWファイルは広いダイナミックレンジを持ち、ハイライトやシャドウの詳細を効果的に復元できます。
全体として、RICOH GR IIIxは高性能なコンパクトカメラとして、ストリートフォトグラフィーや日常のスナップ撮影に最適な選択肢です。
撮影モードと機能
多彩な撮影モードと機能を備えた高性能コンパクトカメラです。
撮影モードには、プログラムオート、シャッター優先、絞り優先、マニュアルモードがあり、ユーザーの撮影スタイルに応じて柔軟に対応します。
ハイブリッドAFシステムを採用し、高速かつ高精度なオートフォーカスが可能で、特にストリートフォトグラフィーに適しています。
スナップフォーカス機能では、事前に設定した距離で瞬時に撮影でき、スナップショットや動きの速い被写体の撮影に便利です。
また、3軸手ブレ補正システムにより、低速シャッターでも安定した撮影が可能です。
内蔵のNDフィルターは、明るい環境での絞り開放撮影や長時間露光撮影をサポートし、HDF（ハイライトディフュージョンフィルター）は柔らかなハイライト表現を可能にします。
さらに、Bluetooth LEとWi-Fiを利用した簡単なファイル転送や、3インチのタッチスクリーンLCDによる直感的な操作も特徴です。
接続性と操作性
優れた接続性と操作性を備えた高性能コンパクトカメラです。
Bluetooth LEとWi-Fiを搭載しており、スマートフォンやタブレットとの簡単なペアリングが可能で、画像の転送やリモート操作が行えます。
USB Type-Cポートを利用して高速な有線転送やバッテリーの充電もサポートしており、利便性が高いのも特徴。
3インチの高解像度タッチスクリーンLCDは、約1,037,000ドットの表示を持ち、直感的な操作が可能です。
タッチ操作により、AFフレームの移動やメニュー選択、再生時の画像拡大・縮小がスムーズに行えます。
また、屋外ビュー設定により、明るい環境でも画面の視認性を向上させることができます。
全体として、RICOH GR IIIxは、ユーザーフレンドリーなインターフェースと多彩な接続オプションを提供し、撮影体験を大幅に向上させるカメラです。
改善点とユーザーの声
多くのユーザーから高評価を受けている一方で、いくつかの改善点も指摘されています。
まず、バッテリー寿命が短い点が挙げられ、予備バッテリーの携帯が推奨されています。
また、低照度環境でのオートフォーカス性能が不十分であり、特に暗い場所や屋内でのフォーカスロックに時間がかかることが報告されています。
動画撮影機能も限定的で、4K動画に対応していない点や、動画の画質が他の競合機種に比べて劣る点は改善の余地があると言えます。
さらに、チルトモニターが搭載されていないため、特定のアングルでの撮影が難しいと感じるユーザーもいるようです。
これらの欠点にもかかわらず、GR IIIxはその優れた画質と携帯性、スナップフォーカス機能などの長所により、多くのユーザーから支持を得ています。
仕様
| RICOH GR IIIx | ||
|---|---|---|
| レンズ | レンズ構成 | 5群7枚(非球面レンズ2枚) |
| 焦点距離・F値 | 26.1mm (35ミリ判換算で約40mm相当)、F2.8～F16 | |
| 撮像部 | 撮像素子 | 種類：原色フィルター/CMOS、サイズ：23.5mm×15.6mm |
| 有効画素数 | 約2424万画素 | |
| 感度(標準出力感度） | ISO100～102400：オート(下限値/上限値/低速限界値設定可能)、マニュアル | |
| 手ぶれ補正 | 撮像素子シフト方式 (Shake Reduction)(3軸補正) | |
| フォーカス | フォーカスタイプ | 像面位相差検出およびコントラスト検出によるハイブリッド方式 |
| 顔/瞳検出 | オン、オートエリアAFのみ、オフ | |
| 撮影距離範囲（レンズ先端から） | 標準：約0.2m～∞、マクロモード：約0.12m～0.24m | |
| 露出制御 | シャッタースピード | 1/4000～30秒 (絞りによる制限 F2.8：1/2500秒まで、F5.6以上：1/4000秒まで)、 バルブタイマー(10秒～20分)、バルブ、タイム |
| NDフィルター (2段) | オート、オン、オフ | |
| ホワイトバランス | オートWB、マルチパターンオート、太陽光、日陰、曇天、昼光色蛍光灯、昼白色蛍光灯、白色蛍光灯、電球色蛍光灯、白熱灯、CTE、マニュアルWB、色温度、カスタム1 、カスタム2 、カスタム | |
| ドライブモード | ドライブ | 1コマ撮影、連続撮影、ブラケット撮影、多重露出、インターバル撮影、インターバル合成 |
| 撮影時機能 | クロップ | 50mm、71mm、オフ |
| 画像モニター | 形式 | 3.0型TFTカラーLCD (アスペクト比3:2)、約103.7万ドット、広視野角タイプ、エアギャップレス強化ガラス |
| タッチパネル | 静電容量方式 | |
| 外部インターフェース | USB Type-C | 充電式バッテリーへの充電/カメラ本体への電源供給 |
| 電源 | 使用電池 | 充電式バッテリー DB-110 |
| 電池寿命 | 撮影可能枚数:約200枚 | |
| 外形寸法・質量 | 外形寸法 | 約109.4(幅)×61.9(高)×35.2(厚)mm(操作部材、突起部を除く) |
| 質量 | 約262g(バッテリー、SDメモリーカード含む)、約232g(本体のみ) | |
まとめ
コンパクトなボディに大型のAPS-Cセンサーと高性能な26.1mm F2.8レンズを搭載し、優れた画質と携帯性を兼ね備えたカメラ。
35mm判換算で40mm相当の標準画角は、スナップショットやストリートフォトグラフィー、ポートレートなど幅広いシーンで活躍することでしょう。
直感的な操作性、高速なオートフォーカス、手ブレ補正機能など、撮影をサポートする多彩な機能も備えています。
バッテリー寿命の短さやチルト液晶の非搭載など、いくつかの改善点はあるものの、全体的に非常に完成度の高いカメラに仕上がっています。
RICOH GR IIIxは、GRシリーズの特長である高画質と携帯性を継承しつつ、40mm相当の新しい画角を得たことで、より多くのユーザーに愛されるカメラになったと言えます。
シンプルながら本格的な撮影が楽しめる、頼もしい相棒として、長く付き合っていける一台です。
カメラを持ち歩く楽しさ、写真を撮る喜びを再発見できる、そんなカメラではないでしょうか。
ぜひ一度手に取ってみてください。
ポチップ
